Law 12 · Fouls and Misconduct · 2026/27

第12条 ファウルと不正行為

「反則=カード」ではない。フリーキックの種類とカードの有無は、それぞれ別の物差しで決まる。

30s

30秒でわかる

4 行
  1. 1

    相手への接触反則(チャージ・タックル等)は、不用意・無謀・過剰な力の3段階で罰則の重さが変わる。

  2. 2

    ハンドの反則は、意図的に手や腕を動かしたか、手や腕で体を不自然に大きくしたかで判定する。

  3. 3

    決定的な得点機会を反則で防いだら原則は退場。ただし自分のペナルティーエリア内で、ボールにチャレンジした結果の反則なら、PKになるので警告に軽減される。

  4. 4

    GKが自陣ペナルティーエリア内で手や腕を8秒を超えて扱うと、相手のコーナーキックになる。

KEY

要点

7 件
  • 「不用意」は反則だが懲戒の罰則なし、「無謀」は警告、「過剰な力」は退場。同じ接触反則でも、力の程度で処分が変わる。

  • 相手を押さえる・身体的接触で進行を遅らせる・かむ・つばを吐く・物を投げるなど、タックルのような接触がなくても直接フリーキックになる反則がある。

  • 危険な方法でのプレー、身体的接触のない進行妨害、異議や暴言など、身体的接触を伴わない反則の多くは間接フリーキックになる。

  • GKは自陣ペナルティーエリア内でも、味方が意図的に足で送ったボールやスローインを直接手で扱うと間接フリーキックを与えられる。

  • アドバンテージを使って反則の直後に笛を吹かなかった場合でも、警告や退場の処分そのものは消えない。ボールが次に外へ出た瞬間に、あらためて処置する。

  • 「大きなチャンスとなる攻撃」の阻止は警告どまりだが、「決定的な得点機会」の阻止でボールに関係ない反則(押さえる・引っぱる・押す等)なら退場になる。

  • 得点の喜びで観客に近づく、シャツを脱ぐ、マスクを被るなどの行為は、得点が認められなかった場合でも警告される。

場面で覚える

Scene → Ruling → Why · 5 scenes

S1

ジャンプで腕を広げていたハンド

場面

守備側の選手がクロスに合わせてジャンプした。腕を大きく広げて体のバランスを取っていたところに、至近距離からのボールが腕に当たった。

判定

ハンドの反則

なぜ

手や腕にボールが当たること自体がすべて反則になるわけではない。反則になるのは、意図的に手や腕をボールの方向に動かした場合と、手や腕で体を不自然に大きくしていた場合。ジャンプのバランスを取るために腕を広げていた形は、不自然に大きくしたとみなされやすい。自陣ペナルティーエリア内で起きればPK。

根拠: 第12条 1

S2

手に当たった直後にゴール

場面

攻撃側の選手のシュートが自分の腕に軽く触れてコースが変わり、そのままゴールに入った。腕を意図的にボールへ動かしてはいなかった。

判定

得点は認められない(ハンドの反則)

なぜ

偶発的であっても、自分の手や腕から直接、または手や腕に触れた直後にゴールを決めた場合はハンドの反則になる。意図の有無に関係なく適用される、得点に対する特別な基準。得点は認められず、反則が起きた地点から相手の直接フリーキックで再開する。

根拠: 第12条 1

S3

最後の砦を崩す反則(DOGSO)

FWDFGK
攻撃側 守備側 GK FWとゴールの間にいるのはGKだけ。DFがボールへ足を伸ばして接触した。

場面

守備側の選手が自陣ペナルティーエリア内で、GK以外に守る選手がいない攻撃側FWに追いつき、ボールへ足を伸ばしてタックルしたが相手の足に接触した。

判定

PK+警告(退場ではない)

なぜ

決定的な得点機会を阻止する反則で主審がPKを与えたとき、それがボールをプレーしようと試みて、またはボールに向かうことでチャレンジして起きたものなら、退場ではなく警告にとどまる。逆に、相手を押さえる・引っぱる・押すなどボールに関係ない反則で得点機会を阻止した場合は退場になる。

根拠: 第12条 4

S4

足の裏を見せて突っ込むタックル

場面

守備側の選手が、相手の足元のボールへスライディングでタックルした。足の裏を相手のすねに見せる形で、勢いよく踏み込んだ。

判定

著しく不正なプレー(退場)

なぜ

ボールに向かうチャレンジであっても、過剰な力を使う、または相手の安全を脅かす方法で(片足・両足を問わず)突進した場合は、著しく不正なプレーとして退場になる。ボールに触れたかどうかは関係ない。

根拠: 第12条 4

S5

GKがボールを長く持ちすぎた

場面

GKが自陣ペナルティーエリア内でボールを手に持ったまま、味方への配球先を探して9秒近く動かなかった。

判定

相手のコーナーキック

なぜ

GKが自陣ペナルティーエリア内で、手や腕でボールを放すまでに8秒を超えてコントロールすると、相手にコーナーキックが与えられる。2025/26に、間接フリーキック・6秒から変更された。繰り返さない限り、懲戒の罰則は与えられない。主審は残り5秒を手を上げてカウントダウンする。

根拠: 第12条 3

場面はすべて条文から逆算した仮想のものです。実在の試合・審判員の判定は題材にしていません。

CHG

変わったこと

5 件
  1. 2026/27

    決定的な得点の機会の阻止(DOGSO)でも、アドバンテージを流してゴールが入れば警告しない。

  2. 2026/27

    DOGSO の考える要素に「攻撃側の選手(の数・位置)」が加わった。

  3. 2026/27

    競技会が選べば、相手とやり取りするときに口を覆う行為(挑発・侮辱が分からないようにする)は退場(IFAB 回状第33号)。

  4. 2026/27

    競技会が選べば、主審の判定に抗議してフィールドを離れる・離れるよう促すのは退場。チーム役員が促した場合も退場(IFAB 回状第33号)。

  5. 2025/26

    GKが手や腕でボールを8秒を超えてコントロールしたら、相手のコーナーキックになる(以前は間接フリーキックで、6秒だった)。

競技規則は毎年7月1日に改正されます。新しい順に並べています。

TERM

用語

7 語 用語集で全部見る
直接フリーキック
相手ゴールに直接入れても得点になるフリーキック。接触を伴う反則やハンドなどで与えられる。
間接フリーキック
直接ゴールに入れても得点にならないフリーキック。危険なプレーや言葉の反則などで与えられる。
不用意・無謀・過剰な力
接触反則の重さを測る3段階。不用意は罰則なし、無謀は警告、過剰な力は退場。
決定的な得点機会の阻止
相手の得点になる可能性が高い状況そのものを、反則で消してしまうこと。状況次第でPK+警告か退場になる。
大きなチャンスとなる攻撃
決定的な得点機会ほど確実ではないが、有望な攻撃の芽。阻止すると多くは警告どまりになる。
アドバンテージ
反則があってもすぐに笛を吹かず、反則されたチームに有利な状況が続くならプレーを流すこと。
著しく不正なプレー
相手の安全を脅かす、または過剰な力を使ったタックル・チャレンジ。退場になる。
SRC

出典

5 件

このページは条文の転載ではありません。条文そのものは上の出典(JFA の日本語版・IFAB の原文)で確認できます。最終確認日: 2026-10-10。

読むより、判定してみる

今の、ファウル? · 7 questions

TRY

この条が根拠になる場面

7 問

場面はすべて条文から逆算した仮想のものです。選ぶとその場で正解・根拠の条・みんなの判定が出ます。

間接FKになる反則(危険なプレー・GKのバックパス) 警告(イエロー)・退場(レッド)になる反則の一覧 不用意・無謀・過剰な力の違い(3段階とカード) 著しく不正なプレーとは(一発レッドのタックル) 乱暴な行為とは(味方・審判・試合後でも退場) 反スポーツ的行為とは(シミュレーション・ゴールパフォーマンス) 異議(審判への抗議)は警告か退場か・キャプテンオンリー 決定機阻止(DOGSO)の退場と警告の分かれ目 ハンドのルールだけを詳しく イエローカード累積と出場停止 GKの8秒・スローインの5秒(時間稼ぎ対策) 17条の一覧 J1の主審の一覧

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