Law 10 · Determining the Outcome of a Match · 2026/27

第10条 試合結果の決定

「アウェーゴールで決着」は競技規則ではなく大会規定の話。競技規則が定めるのは得点の基準とPK戦の手順だけ。

30s

30秒でわかる

4 行
  1. 1

    得点は、ボールの全体がゴールポストの間とクロスバーの下でゴールラインを越えたときに成立する。

  2. 2

    同点のときの決着方法(アウェーゴール・延長戦・PK戦)は、競技規則ではなく大会規定が選ぶ。

  3. 3

    PK戦は原則、両チーム5人ずつが交互にキックし、決まらなければ同数のキックで続ける。

  4. 4

    PK戦の間だけは、競技者が7人未満になっても主審は試合を中止してはならない。

KEY

要点

7 件
  • GKが相手ゴールに直接ボールを投げ入れても得点にならず、相手のゴールキックで再開する。

  • ボールがラインを完全に越える前に主審が誤って得点の合図をした場合、プレーはドロップボールで再開する。

  • PK戦に参加できるのは、試合終了時にフィールドにいた競技者(一時的に離れていた競技者を含む)だけ。試合中に退場になった競技者は参加できない。

  • 人数が多い方のチームは、PK戦が始まる前に相手と数をそろえる。外れる選手が誰なのか、名前と背番号を主審へ事前に伝えておく必要がある。

  • 資格のあるすべての競技者が1本ずつ蹴り終えるまで、同じ競技者が2本目を蹴ることはできない。

  • 警告やイエローカードは、試合中のものであってもPK戦にはリセットされて引き継がれない。ただし退場だけは効力が続き、その競技者はキックに参加できなくなる。

  • GKがプレーを続けられなくなったときは、交代要員か、人数調整で除外されていた競技者と入れ替えることができる。

場面で覚える

Scene → Ruling → Why · 5 scenes

S1

ラインぎりぎりで止まったシュート

FWDFGK
攻撃側 守備側 GK ボールの一部はゴールライン上にあるが、全体はまだ越えていない。

場面

攻撃側のシュートがゴールライン上でバウンドし、ポストの外へ転がり出た。ボールの一部はゴールライン上にあったが、全体は最後まで越えていなかった。

判定

ゴールではない(プレー続行)

なぜ

得点になるのは、ボールの全体がゴールポストの間とクロスバーの下でゴールラインを越えたときだけ。一部がライン上にある状態はまだ得点ではなく、越えていない以上ボールはインプレーのままプレーが続く。

根拠: 第10条 1

S2

「アウェーゴールで決着」と言えるか

場面

ホームアンドアウェーの2試合合計で両チームが同点になった。SNSでは「アウェーで挙げた得点が多い方が勝ち」という声が出ている。

判定

競技規則では決まらない(大会規定次第)

なぜ

アウェーゴールルール・延長戦・PK戦は、同点のときに勝者を決めるための方法として競技規則に列挙されているが、そのうちどれを使うか、どう組み合わせるかは大会ごとの規定が決める。競技規則そのものは、この試合の勝者を決めない。

根拠: 第10条 2

S3

PK戦の途中で人数が7人を割った

場面

PK戦の進行中、一方のチームに退場者が続き、フィールド上の競技者が7人未満になった。

判定

PK戦は続行(中止にはならない)

なぜ

通常の試合中は競技者が7人未満になると試合を続けられないが、PK戦の間はこの下限が適用されない。一方のチームの競技者が7人未満になっても、主審は試合を中止してはならない。

根拠: 第10条 3

S4

PK戦の途中でGKが負傷した

場面

PK戦の途中でGKが負傷し、プレーを続けられなくなった。そのチームはすでに交代枠を1つ残していた。

判定

交代または入れ替えが可能

なぜ

プレーを続けられなくなったGKは、事前に登録されている交代要員がいれば、その枠を使って交代できる。また、人数を相手と合わせるために外れていた選手がいれば、その選手とGKを入れ替えることもできる。退いたGK自身は、それ以降キックに参加できない。

根拠: 第10条 3

S5

シュートの跳ね返りが自分に当たった

場面

PK戦のキッカーが蹴ったボールがGKに当たって跳ね返り、キックの勢いで振った足に偶然触れた。キッカーは意図的にもう一度ボールをプレーしようとはしていなかった。

判定

反則ではない

なぜ

PK戦でキッカーがボールを再びプレーすることは認められていないが、GKやポストに当たって偶然自分の体に触れただけの、意図しない接触(ダブルタッチ)は区別される。2025/26に、このような偶発的な接触は反則にならないことが明確になった。

根拠: 第10条 3

場面はすべて条文から逆算した仮想のものです。実在の試合・審判員の判定は題材にしていません。

CHG

変わったこと

3 件
  1. 2026/27

    PK戦の偶発的なダブルタッチの扱い(回状第31号)を条文にした。

  2. 2026/27

    PK戦でキッカーとGKが同時に反則したときの「失敗として記録+キッカーに警告」の定めが削られた(第14条の早見表どおり蹴り直し)。

  3. 2025/26

    PK戦などで、キッカーが偶然2回続けてボールに触れた(ダブルタッチ)場合の扱いが明確化された(2025年6月の追加通達)。

競技規則は毎年7月1日に改正されます。新しい順に並べています。

TERM

用語

5 語 用語集で全部見る
PK戦(ペナルティーシュートアウト)
試合の決着をつけるための、両チーム交互のキック。他に定めがない限り、通常の試合と同じ競技規則が土台になる。
アウェーゴールルール
ホームアンドアウェーの合計で同点のとき、アウェーで挙げた得点を優先する方式。採用は大会規定次第。
ドロップボール
反則以外の理由でプレーを止めたときの再開方法。
資格のある競技者
PK戦開始時点でフィールドにいた(または一時的に離れていた)、キックを行う資格を持つ競技者。試合中に退場になった競技者は含まれない。
ダブルタッチ
キッカーが1回のキックで偶然2回ボールに触れること。意図的な再プレーとは区別される。
SRC

出典

4 件

このページは条文の転載ではありません。条文そのものは上の出典(JFA の日本語版・IFAB の原文)で確認できます。最終確認日: 2026-10-10。

読むより、判定してみる

今の、ファウル? · 2 questions

TRY

この条が根拠になる場面

2 問

場面はすべて条文から逆算した仮想のものです。選ぶとその場で正解・根拠の条・みんなの判定が出ます。

PK戦のルール 17条の一覧 J1の主審の一覧

関連

Cross link

そのピッチに立っていた監督を読む — 監督名鑑

代表監督とクラブ監督を、在任期間・通算成績・勝率で並べたデータベース。出典つき。

監督名鑑へ

そのクラブがどう応援されているかを読む — ゴール裏

どのクラブで、どのチャントが、どの場面で歌われているか。原曲と由来を出典つきで。歌詞は載せていません。

ゴール裏へ

2030年の日本代表を、自分で組む — 俺ジャパン

2030年W杯に連れて行くメンバー26人と、そのうちスタメン11人を、ファン投票で予想する。登録不要・約3分。

俺ジャパンで26人を選ぶ