Law 14 · The Penalty Kick · 2026/27

第14条 ペナルティーキック

ペナルティーキックは、蹴る前の位置取りと、蹴ったあと誰が最初にルールを外れたかで結果が変わる。

30s

30秒でわかる

4 行
  1. 1

    守備側がペナルティーエリア内で直接フリーキックの反則を犯すと、ペナルティーキックになる。

  2. 2

    GKはボールが蹴られるまでゴールライン上、他の選手は全員9.15m以上離れてエリアの外で待つ。

  3. 3

    誰かが早く動いても、それが結果に影響していなければ、そのままキックは続く。

  4. 4

    キッカーは、他の選手が触れるまで、自分でもう一度ボールに触ってはいけない。

KEY

要点

6 件
  • GKの反則でキックがやり直しになった場合、その試合での最初の反則は注意にとどまり、2回目以降で警告になる。

  • ボールは前へ蹴らなければならない。バックヒールでも、ボールが前に転がるなら問題ない。

  • 味方の早い侵入は、GKに明らかな影響を与えたか、得点や得点の機会に絡んだときだけ反則になる。守備側の侵入も同じ考え方で判定する。

  • ボールがゴールに向かっている途中で外的要因が触れても、守備側のプレーを妨げておらずそのまま入れば得点は認められる(攻撃側自身による妨害を除く)。

  • 前後半・延長の終了時は、キックのために時間が追加される。この場合、キッカー以外の攻撃側競技者がボールに触れた時点でもキックは完了したことになる。

  • キックを行う競技者は、誰であるか主審にとってあらかじめ明らかになっていなければならない。

場面で覚える

Scene → Ruling → Why · 5 scenes

S1

GKがキックの前にラインを離れた

キッカーGKDFDF味方
攻撃側 守備側 GK GKはゴールライン上(右端の線)にいなければならないが、蹴られる前に前へ出ている。

場面

ペナルティーキックが行われる直前、守備側GKがボールが蹴られる前にゴールラインから大きく前に出て、シュートを止めた。

判定

ペナルティーキックのやり直し

なぜ

GKは、ボールが蹴られる瞬間まで、片足の一部がゴールライン上にあるか、その前後どちらかの位置になければならない。前に出た状態でシュートを止めた=結果に影響したので、キックはやり直しになる。同じ試合で繰り返せば警告の対象になるが、最初の反則は注意にとどまる。

根拠: 第14条 1・2

S2

助走を終えてからのフェイント

場面

キッカーが助走を完了させ、ける動作に入ろうとした直前で一度止まり、GKを動かしてから改めて蹴ってゴールを決めた。

判定

間接フリーキック(得点は無効)+キッカーに警告

なぜ

助走の途中でのフェイントは認められるが、助走を完了させたあとにける動作を止めてフェイントすることは不正なフェイントになる。ゴールが決まったかどうかに関係なく反則で、間接フリーキックとキッカーへの警告になる。

根拠: 第14条 2

S3

味方が早くエリアに入ったままゴールが決まった

キッカー味方GKDFDF
攻撃側 守備側 GK 味方はエリアの線(x=68.6)より内側に入っている。GKに影響しなければ得点はそのまま。

場面

キッカーの味方競技者が、ボールが蹴られる前にペナルティーエリアの線を越えて中に入っていた。GKの動きには特に影響しないまま、キックはそのままゴールに入った。

判定

得点を認める

なぜ

侵入した味方競技者がGKに明らかな影響を与えていなければ、得点はそのまま認められる。侵入しただけでは反則にならず、結果に影響したかどうかで判定が変わる。もし影響していれば、得点していてもキックはやり直しになる。

根拠: 第14条 2・3

S4

滑って両足で蹴ってしまった(ダブルタッチ)

場面

ペナルティーキックのキッカーが助走の最後で足を滑らせ、両足でほぼ同時にボールを蹴ってしまった。ボールはそのままゴールに入った。

判定

ペナルティーキックのやり直し

なぜ

キッカーは、他の競技者が触れるまで自分で再びボールに触れてはいけない。ただし2025年6月の通達で、滑って両足で同時に蹴った・蹴った直後に逆の足に当たった、という「偶発的な」ダブルタッチは扱いが分けられた。偶発的で得点になったならやり直し、偶発的で外れたなら相手の間接フリーキック(PK戦なら失敗と記録)。わざと2度触れた(ポストの跳ね返りを自分で押し込んだ等)なら、得点の有無にかかわらず間接フリーキックになる。

根拠: 第14条 2・3(2025年6月の通達)

S5

特定されていた選手以外が蹴った

場面

主審にとってペナルティーキックを行う選手が明らかになっていたが、直前に別の攻撃側競技者が代わってボールを蹴った。

判定

間接フリーキック+蹴った選手に警告

なぜ

ペナルティーキックを行う競技者は、誰であるかあらかじめ明らかになっていなければならない。特定されていた選手ではない味方が蹴った場合、ゴールに入ったかどうかに関わらずプレーは止められ、間接フリーキックで再開する。蹴った選手は警告を受ける。

根拠: 第14条 2

場面はすべて条文から逆算した仮想のものです。実在の試合・審判員の判定は題材にしていません。

CHG

変わったこと

3 件
  1. 2026/27

    PKの偶発的なダブルタッチの扱い(回状第31号)を条文にした。

  2. 2026/27

    キッカーとGKが同時に反則したときの「間接FK+キッカーに警告」が削られ、蹴り直しになった(キッカーがフェイントなどをしていたらそちらで裁く)。

  3. 2025/26

    キッカーが偶発的に両足で同時に蹴った・蹴った直後に逆の足に当たった場合の扱いが明確化された(得点ならやり直し、外せば間接フリーキック。PK戦なら失敗と記録)。わざと2度触れた場合は従来どおり間接フリーキック(2025年6月の通達)。

競技規則は毎年7月1日に改正されます。新しい順に並べています。

TERM

用語

7 語 用語集で全部見る
ペナルティーマーク
ゴールラインの中央から11m離れた地点にある印。ペナルティーキックはここから蹴る。
ペナルティーエリア
ゴールラインとゴールポストの外側から16.5mの長方形の区域。ここで守備側が直接フリーキックの反則をするとペナルティーキックになる。
9.15m(10ヤード)
キッカーとGK以外の競技者が、ペナルティーマークから離れていなければならない距離。
侵入
ボールがインプレーになる前に、他の競技者が定められた位置よりも早く動くこと。結果に影響したかどうかで反則になるか決まる。
間接フリーキック
直接ゴールに入れても得点にならないフリーキック。キッカーの再接触などの反則の多くはこれで再開される。
ダブルタッチ
キッカーが、他の競技者が触れる前に自分でもう一度ボールに触れること。意図していなくても反則になる。
特定されたキッカー
主審にとって、誰がペナルティーキックを蹴るのか明らかになっている競技者。
SRC

出典

5 件

このページは条文の転載ではありません。条文そのものは上の出典(JFA の日本語版・IFAB の原文)で確認できます。最終確認日: 2026-10-10。

読むより、判定してみる

今の、ファウル? · 1 questions

TRY

この条が根拠になる場面

1 問

場面はすべて条文から逆算した仮想のものです。選ぶとその場で正解・根拠の条・みんなの判定が出ます。

PKの反則早見表(蹴り直し・間接FK) PKのキーパーのルール(前に出ていい?・蹴り直し) 17条の一覧 J1の主審の一覧

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