VAR protocol · Laws of the Game 2026/27
VARが介入できるのはいつ? 対象の場面と、オンフィールドレビューの流れ
VARが口を出せるのは得点・PK・退場・人違いの4つと、2026/27版で加わったコーナーキック(大会が選ぶ)だけ。何が対象外か、主審が映像を見るとき・見ないときの違い、選手がしてはいけないことまで、IFAB の VAR 実施手順から。
30秒でわかる
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VARが口を出せるのは、試合を左右する4つ(得点・PK・退場・人違い)に限られる。2026/27版から、大会が選べばコーナーキックも対象になる。
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介入の基準は「はっきりとした、明白な間違い」か「主審が見逃した重大な事象」だけ。微妙な判定を「より正しく」するための仕組みではない。
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VARは得点やPKの場面を全部、自動でチェックしている。監督や選手がレビューを求める仕組みはない。
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決めるのは必ず主審。VARは勧めるだけで、主審が映像を見るか(オンフィールドレビュー)、VARの説明だけで変えるかを選ぶ。
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2026/27版から、明らかに間違った2枚目の警告による退場と、別のチームの選手と取り違えたカードもレビューできるようになった。
VARが介入できる場面
Reviewable · 6
| 場面 | 見る中身 |
|---|---|
| 得点か、得点でないか | ゴールまでの攻撃の流れの中の反則(ファウル・ハンド・オフサイド)、ゴール前にボールが出ていたか、ボールがゴールラインを越えたか |
| PKか、PKでないか | 攻撃の流れの中の反則、ボールが出ていたか、反則の場所がペナルティーエリアの中か外か、PKを誤って与えた/反則を見逃した |
| 退場(一発退場) | 決定的な得点の機会の阻止、著しく不正なプレー、乱暴な行為、かみつく・つばを吐く、攻撃的・侮辱的な言動 |
| 明らかに間違った2枚目の警告(2026/27〜) | 2枚目の警告で退場にしたが、その警告が明らかな間違いだった場合 |
| 人違い | 警告・退場を別の選手に出した場合。2026/27版から、反則したのが相手チームの選手だった場合も対象 |
| 間違って与えられたコーナーキック(大会が選ぶ) | すぐに、再開を遅らせずに変えられるときだけ |
どれも「はっきりとした、明白な間違い」か「見逃された重大な事象」のときだけです。主審はまず必ず自分で判定を下し、「判定なし」のままVARに決めさせることはできません。
VARが介入できないもの
Not reviewable · 5
| 判定 | 扱い |
|---|---|
| 主審が出していない2枚目の警告 | 見逃した2枚目の警告をVARが追加することはできない |
| ふつうの警告(1枚目) | 警告にするかどうかはレビューの対象外。人違いのときだけ相手を正せる |
| スローイン・ゴールキック・フリーキックの判定 | 対象外。コーナーキックだけが、大会が選んだ場合に限って例外 |
| プレーが再開された後 | 原則として戻れない。人違いと、乱暴な行為・つばを吐く・かみつく・ひどく攻撃的な言動による退場だけは再開後もレビューできる |
| 「明白な間違い」とまでは言えない判定 | 映像で見てもどちらとも取れるなら、主審の最初の判定のまま |
チェックからレビュー、再開までの流れ
Check → review · 6
チェック: VARは得点・PK・退場・人違いになりうる場面を、いろいろな角度と速さで自動的に確認する。問題がなければ何も伝えない(サイレントチェック)。
再開を待たせるとき、主審は片手を耳(イヤピース)に当て、もう一方の腕を伸ばして合図する。
レビューの勧め: 明白な間違いがありそうなら、VARが主審にレビューを勧める。主審が自分で重大な見逃しを疑ったときも始められる。
プレーが続いているなら、主審はボールがどちらのチームにも有利でない状態になったところで止める。
テレビの形(四角)を両手で描くシグナルを示し、オンフィールドレビューかVARだけのレビューで確認する。
最終決定を伝える前に、もう一度シグナルを示す。決定に合わせて警告・退場を出す・取り消す・変えたうえで、規則どおりに再開する。
主審が映像を見るとき、見ないとき
OFR or VAR-only · 2
| レビューの種類 | 向いている判定 | 例 |
|---|---|---|
| オンフィールドレビュー(主審が映像を見る) | 主観で決まる判定 | 反則の強さ、オフサイドポジションの選手が相手を妨害したか、ハンドかどうか |
| VARだけのレビュー(VARの説明で決める) | 事実で決まる判定 | 反則の場所、オフサイドポジションにいたか、ボールが出ていたか |
事実の判定でも、試合を落ち着かせるためにオンフィールドレビューを使うことはできます。映像を見た主審が、退場のつもりで見始めて警告に変えることもあります(最終決定は主審が実際に見たもので決まる)。
時間・選手のふるまい・故障のとき
Practicalities · 5
レビューに時間の制限はない。速さより正確さが優先される。
スロー再生は位置・接触点・ボールが出たかなど「事実」の確認に、通常の速さは反則の強さやハンドの判断に使う。
テレビのシグナルを大げさにまねて求めた選手・役員は警告。主審がレビューする場所に入っても警告。VARの部屋(VOR)に入ると退場。
レビュー中、選手はピッチの中、交代要員と役員はピッチの外にいる。主審を取り囲んで判定に影響を与えようとしてはいけない。
機器の故障、VARの判定の誤り、レビューしなかったこと、対象外の場面をレビューしたことを理由に、試合が無効になることは原則ない。
VARそのものの役割(審判員の一人であること)は 第5条 主審 に、オフサイドとハンドの判定の中身は 第11条 オフサイド と ハンドのルール にあります。
出典
2 件- www.theifab.com/laws/latest/video-assistant-referee-var-protocol/
- jfajp-img.jh.bit-drive.ne.jp/documents/pdf/soccer/law_soccer_260528_01.pdf
このページは条文の転載ではありません。IFAB の「ビデオアシスタントレフェリー(VAR)実施手順」(Laws of the Game の最新版)と、JFA「2026/27年サッカー競技規則 変更の概要と詳細」を読んで、自分の言葉でまとめたものです。コーナーキックのレビューは各大会が採用を選ぶもので、どの大会が採用しているかはこのページでは扱いません。最終確認日: 2026-10-10。
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